後継者募集記事

日本で数少ない本格ジャマイカ料理レストラン「ジャーニー」の新オーナーを募集

おしゃれなレストランが立ち並ぶ東京・青山は、食への感度も高い人々が集まる街です。

2022年4月にオープンした「ジャーニー」は、日本では数少ないジャマイカ料理のレストラン。取材日の定休日もお客さんが次々に訪れ、オーナーを務める株式会社カドタワインズの代表取締役・門田亮介さんが「定休日なんです」と説明すると「えーっ」とガッカリ顔。

注目度の高さが伺えるレストラン、「ジャーニー」が事業を引き継いでくれる人もしくはパートナーを募集しています。

ジャマイカをルーツに持つシェフがプロデュース

オーナーの門田さん

門田さんは、大学在学中にアルバイトで関わったダイニングレストランで飲食業に魅力を感じ、東京の調理師専門学校で勉強。以来、飲食業に25年従事し、直近10年間は独立して、イタリアンレストランやワインバー、ケーキショップなどを経営していました。そんな中、知り合いを通じてシェフのアンジーさんと出会い、彼女の料理を提供するレストラン「ジャーニー」をオープンしました。

アンジーさんは、ジャマイカ人の父と日本人の母を持ち、フランスの一流店でシェフとして勤めたあと、青山にあるミシュラン二つ星レストラン「NARISAWA」、同じく二つ星で永田町の「レストラン サンパウ」で研鑽を積みました。「ジャーニー」という店名は、アンジーさんがフランス修行中に、世界的に有名なシェフのジョエル・ロブションさんから「料理の旅をがんばれ」と激励されたことに由来しています。

アンジーさん

門田さんは、アンジーさんの料理は驚きに満ちていたと語ります。

門田さん「経験したことないようなおもしろい料理です。アンジーさんはジャマイカにルーツがあるということで、現地の料理をきちんと知っています。その上でその良さを生かし、アンジーさん独自の洗練された味やフレンチの要素を取り入れた『Modern Jamaican Cuisine(モダンジャマイカンキュイジーヌ)』を生み出しているんです。

このような本格的なジャマイカ料理レストランは日本ではほとんどありません。そこが一番の強み。ジャマイカ料理ではオールスパイス(シナモン・クローブ・ナツメグを併せたような深い香りのあるスパイス)をはじめ、たくさんのスパイスを使いますが、辛いというよりも香りが豊か。ジャマイカは島国なので食材も日本と共通点が多く、違和感なく召し上がっていただけると思います」

大人気の「ジャークチキン」

人気料理はジャークチキン。さまざまなスパイスと野菜のソースにチキンを漬け込み、炭火で仕上げたジャマイカの定番料理です。チーズパティはひき肉とチーズが入ったスナック。アキー&ソルトフィッシュは、アキーというジャマイカの食文化を語る上で欠かせない果実を使った料理。

どれも日本ではなじみのない料理ばかりですが、門田さんのモットーは「考えすぎず気軽に楽しく召し上がっていただく」こと。オープンキッチンでスタッフたちの活気ある様子を見ながら、ワイワイと楽しめるお店づくりを目指しています。

雑誌、テレビの取材も多数、ジャマイカ大使も来店

メディアの注目度も高く、5月だけで2誌の雑誌に掲載。テレビ放映も予定されています。ショ-ナ-ケイ M.リチャーズ駐日ジャマイカ大使もオープンから1カ月ほどの間に何度も来店。「日本の食材を使って本場の味を表現しているのが素晴らしい」と絶賛し、大使のバースデーバーティのケータリングも担当しました。キッチンカーによるジャークチキン販売の依頼も来ているそうです。

青山という立地柄、レゲエなどジャマイカの音楽が好きな方も集まりやすく、新しいカルチャーを発信するのに最適な場所でもあります。もちろん店内は開店にあたってすべて改装済み。厨房設備もピカピカです。

発展の可能性の大きさを感じますが、コロナ禍によるリモートワークの普及で近辺のビジネスマンの出社が減ったほか、飲み会もいまだ制限している会社が多かったことが経営に影を落としています。その上、出資者だった人が手を引いてしまったことが大きな打撃となりました。それでも門田さんは「可能性をつなげていきたい」と切望しています。

門田さん「ニューヨークでは、日本の町中華のような感覚でジャマイカ料理のレストランも多く、広く市民に受け入れられています。東京もインバウンドが戻ってくればさらにお客さんが増えると思いますし、今後広がりは出てくるはずです」

門田さんは2018年からナパワインの輸入会社も経営。ナパヴァレーでトップクラスの醸造家ブノワ・トゥケによる質の高いワインをジャーニーでも置いており、ワインのセレクションにも自信があります。また、飲食業界内に顔が広く、「運営は安心してまかせてもらえます」と胸を張ります。アルバイトスタッフもジャマイカ文化に関心のある熱意あるメンバーばかり。

アンジーさんは日本での生活も長いため、自身が作りたい料理を作るだけでなく、日本人のニーズや市場の動きに敏感。「こういう料理にしてほしい」という細かいリクエストにも柔軟に対応してもらえる点も、今後の運営の上で大きな強みとなるでしょう。アンジーさんはレシピ提供とプロデュースを担当するほか週2~3回は調理を担当。門田さん自身も厨房に立ち、お客さんの反応や要望を肌身で感じています。

門田さん「せっかくアイデアを形にしたので、飲食業を経験されたことがある方、あるいは資本力のある方と一緒に運営していけたら、もっと大きく発展できると思います」

出航したばかりのジャーニーの旅。無限の可能性を秘めています。

 

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